韓国高捜庁、尹氏の拘束令状延長申請へ 米国務長官が民主的手続き評価
韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は1月6日、先月の戒厳令宣布を巡り内乱容疑で捜査している尹錫悦大統領の拘束令状の執行を委ねる旨の通知を警察に送ったと発表した。写真は大統領官邸に通じる道路を封鎖する抗議者らと、警官隊。5日、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[ソウル 6日 ロイター] - 韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)は6日、先月の戒厳令宣布を巡り内乱容疑で捜査している尹錫悦大統領の拘束令状執行を委ねる旨の通知を警察に送ったと発表した。また、この日深夜に期限を迎える令状の延長を求める方針も明かした。
高捜庁は3日に拘束令状の執行を試みたが、大統領警護処に建物への立ち入りを阻まれて中止した。
警察幹部は高捜庁の要請を受け「内部で法律を検証している」と聯合ニュースに語った。また高捜庁は、きょう中に拘束令状の執行期間延長を裁判所に要請する予定だと述べた。
尹氏の弁護団は、警察や検察と合同捜査本部を率いる高捜庁には国内法で内乱罪の事案を捜査する権限はないと主張する。
ソウル西部地裁は5日、尹氏に対する拘束令状および大統領公邸の家宅捜索令状の無効化を求めた尹氏弁護団の申し立てを棄却したと、聯合ニュースが報じた。
韓国を訪問中のブリンケン米国務長官は趙兌烈外相と会談後、尹大統領が戒厳令宣布中に取った一部の行動に対し、米政府が「深刻な懸念」を表明したが、その後の展開は、民主主義の成功という韓国の「非常に強固な」ブランドを反映していると発言。
「これまで私たちが目にしてきた対応、今後も続くと予想される対応は平和的であり、憲法と法の支配に完全に合致している」と会見で述べた。
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