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ブラジル上院、ルラ政権による歳出削減計画関連の最終法案承認

2024年12月23日(月)08時00分

 12月20日、ブラジル議会上院は、ルラ政権が提案した歳出削減計画に関連する3法案の最後の1つを賛成多数で承認した。写真は、リラ下院議長。12月19日、ブラジリアで撮影(2024年 ロイター/Adriano Machado)

[サンパウロ 20日 ロイター] - ブラジル議会上院は20日、ルラ政権が提案した歳出削減計画に関連する3法案の最後の1つを賛成多数で承認した。下院では既に可決されている。

この法案には最低賃金上昇率を歳出全体の伸び以下に収めることや、高齢者と障害者向けの給付金受給資格の厳格化のほか、基礎的財政収支が赤字の場合には税制優遇措置の導入を禁止し、議会の予算配分の仕組みをより厳しく管理することなどが盛り込まれた。

ルラ政権の当初見積もりでは、今回の計画で今後2年間に719億レアル(118億4000万ドル)の歳出を削減できる見通しだったが、議会審議の過程で幾つかの削減措置が骨抜きにされ、市場を動揺させた。

ただアダジ財務相は、議会による修正は軽微で、歳出削減規模の下振れは約10億レアル程度に過ぎないと主張した。

アダジ氏は「この修正は(計画の)最終的な結果には影響しなかった」と記者団に語った上で、政府としては定期的に歳出を見直していく必要があると改めて説明した。

ロイター
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