イラン核合意復活へ協議加速を、国連事務次長が安保理で呼びかけ
ディカルロ国連事務次長(政務・平和構築担当)は17日、安全保障理事会で、2015年イラン核合意の復活に向けた協議加速を呼びかけ、その「成否はわれわれ全員にとって重要」と述べた。資料写真、テヘランで8日撮影、提供:Majid Asgaripour/WANA (West Asia News Agency) (2024年 ロイター)
Michelle Nichols
[国連 17日 ロイター] - ディカルロ国連事務次長(政務・平和構築担当)は17日、安全保障理事会で、2015年イラン核合意の復活に向けた協議加速を呼びかけ、その「成否はわれわれ全員にとって重要」と述べた。
核合意はイランと6カ国(英、独、仏、米、ロシア、中国)が締結したもので、核開発を制限する見返りに制裁を解除する内容。米は18年、トランプ政権時に離脱した。
ウッド米国連副大使は、安保理で「外交は最良の選択肢だが、イランの核武装は決して選択肢にはなり得ない。それを防ぐため、われわれは国力のあらゆる要素を行使する用意がある」と語った。
ディカルロ氏は「時間との闘いだ」とし「この地域がこれ以上、不安定になることは許容できない」と訴えた。
英仏独は今月、安保理充ての書簡で、イランの核兵器保有を阻止するため、全ての国際的な制裁を復活(スナップバック)させる用意があると主張した。核合意を承認した15年の安保理決議が失効する来年10月18日以降はこうした措置をとることはできなくなる。
イランのイラバニ国連大使は安保理で、スナップバック発動は「非合法で逆効果。そうした挑発的な動きには断固として対応する」と述べた。
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