中国が豪食肉加工施設に対する貿易制限解除、輸出全面再開へ
12月3日、豪政府は、中国が豪国内の食肉加工施設2カ所に対する貿易制限を解除したことにより、中国への赤身肉の輸出が全面的に再開されると発表した。写真は10月、オーストラリア・クーマで撮影(2024年 ロイター/Tracey Nearmy)
[キャンベラ/シドニー 3日 ロイター] - 豪政府は3日、中国が豪国内の食肉加工施設2カ所に対する貿易制限を解除したことにより、中国への赤身肉の輸出が全面的に再開されると発表した。
これにより、2020年から22年にかけて中国が禁止した豪食肉加工施設10か所全てに対する制限が解除された。
この禁止措置は、豪政府が新型コロナウイルスの発生源に関する独立調査を求めたことを受けて中国が石炭、大麦、ワインなどの商品の輸入を禁止したのと同時期に実施された。
22年に現政権が誕生して以来こうした規制はほぼ全て撤廃されており、最後の禁止品目であるロブスターの取引は年末までに再開される予定。
アルバニージー首相は「わが国の輸出業者、生産者、農家にとって素晴らしいニュースだ」と歓迎の声明を発表。
「政権誕生以降、われわれは貿易再開に向けて精力的に取り組み、今まさにそれが実現している。これは貿易の勝利であり、オーストラリアの雇用の勝利だ」と強調した。