EXCLUSIVE-対ロ制裁、近く解除される見込みない=ロシア国営銀VTBトップ
12月2日、ロシア国営銀行VTBのアンドレイ・コスティン最高経営責任者(CEO)は、次期米政権はロシアとの緊張緩和に向けて努力するかもしれないが、西側の制裁が近く解除される見込みはないと語った。モスクワで先月28日撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
Elena Fabrichnaya Gleb Bryanski
[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア国営銀行VTBのアンドレイ・コスティン最高経営責任者(CEO)は、次期米政権はロシアとの緊張緩和に向けて努力するかもしれないが、西側の制裁が近く解除される見込みはないと語った。
ロイターのインタビューで述べた。同氏はロシアで最も影響力のある銀行家の1人とされ、オーストラリアと英国で外交官として勤務した経験を持つ。
トランプ次期大統領について「選挙運動中の発言を踏まえると、ウクライナ紛争を解決するために努力することは間違いないと思う」としつつも「しかし、合意に達することができるのだろうか」と疑問を呈し、和平合意は長期的なものであるべきとの考えを示した。
トランプ氏は、ウクライナ支援に反対の立場を取っており、紛争の早期終結を公約に掲げていた。
コスティン氏は、米国の体制には強力な反ロシアの「ベクトル」があるとして、対ロ制裁がすぐに解除されるとは考えていないと述べた。
西側が制裁で凍結したロシア資産については、戻ってくることはないだろうと語った。主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)は今年、凍結したロシア資産が生む利子をウクライナ支援に活用することで合意している。