プーチン大統領がカザフスタン訪問、エネルギー関係強化を協議
ロシアのプーチン大統領は11月27日、カザフスタンを訪問し、同国とのエネルギー分野の関係強化や農産物を巡る対立緩和について協議した。カザフの首都アスタナで撮影(2024年 ロイター/Turar Kazangapov)
Lidia Kelly
[アスタナ 27日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は27日、カザフスタンを訪問し、同国とのエネルギー分野の関係強化や農産物を巡る対立緩和について協議した。
ウクライナ戦争を巡りカザフスタンはロシアとの距離を取ろうとしている。ただ、欧米市場への石油輸出や食料、電力、その他の製品輸入でロシアに大きく依存している。
ロシアの外交政策補佐官ユーリ・ウシャコフ氏は26日に記者団に対し、プーチン氏とトカエフ大統領がカザフスタンへの石油供給に関する協定延長の議定書に署名すると語った。
両首脳は27日の会談後、議定書には言及しなかったが、ウズベキスタンとキルギスへのロシア産天然ガスのカザフスタン経由の輸送を増やす計画について議論したと明らかにした。水力発電や自動車タイヤ、肥料などの分野での共同プロジェクトについても協議したという。
プーチン氏は、カザフスタンの原油の8割以上がロシア経由で海外に輸出されていることを強調した。また、トカエフ氏との会談では常に「具体的な結果」を重視していると述べた。
トカエフ氏は、旧ソ連圏全域でロシア語をサポートする国際機関の設立に着手するなど、ロシアに歓迎される姿勢を示しているが、一方で欧米諸国との友好関係を維持しようとしている。