停戦合意発効でレバノン南部に避難者戻り始める、イラン歓迎表明
11月27日、イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡るイスラエルとレバノンの停戦合意が、現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効した。写真は、停戦発効後レバノンのティルスに戻ってくる人々を歓迎する女性たち。27日撮影(2024年 ロイター/Adnan Abidi)
[ワシントン/ベイルート/エルサレム 27日 ロイター] - イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡るイスラエルとレバノンの停戦合意が、現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効した。
発効後にレバノンの首都ベイルート全土では銃声が響いた。祝砲の可能性がある。
ロイター記者はここ数カ月のイスラエルの攻撃を受けて避難してきた人々を乗せた車がレバノン南部に戻り始めているのを確認した。
ヒズボラは停戦について正式にコメントしていないが、幹部でレバノン議会の議員でもあるハッサン・ファドララ氏はレバノンのアルジャディードTVに対し、レバノン国家の権限拡張を支持する一方、ヒズボラはこの戦争からより強く立ち上がるだろうと語った。
イランは停戦を歓迎すると表明した。
イスラエルのネタニヤフ首相は先に、停戦合意を履行する用意があるとテレビ演説で言明。その上で、米国との全面的な連携を強調し、「われわれは完全な軍事行動の自由を保持する。ヒズボラが合意に違反したり再武装を試みたりすれば、断固たる攻撃を仕掛ける」とした。