トランプ氏、NEC委員長にハセット氏起用 元CEA委員長
11月26日、トランプ次期米大統領は国内外の経済政策の決定に関与する国家経済会議(NEC)の委員長に経済学者のケビン・ハセット氏(写真)を起用した。2022年8月撮影(2024年 ロイター/Brian Snyder)
[26日 ロイター] - トランプ次期米大統領は26日、国内外の経済政策の決定に関与する国家経済会議(NEC)の委員長に経済学者のケビン・ハセット氏を起用した。
ハセット氏は2017─19年に第1次トランプ政権で大統領の助言機関である経済諮問委員会(CEA)の委員長を務めた。
現在、ミルケン研究所のマネジングディレクターやスタンフォード大学フーバー研究所のブレント・R・ニクラス特別研究員を務めている。
アメリカン・エンタープライズ研究所のリサーチディレクターや米連邦準備理事会(FRB)の上級エコノミストを務めた経歴もある。
1999年に発表したジェームズ・K・グラスマン氏との共著「ダウ3万6000ドル:来るべき株式市場の上昇から利益を得るための新戦略」は注目を集め、同書でダウ工業株30種指数が約5年後に3万6000ドルに達する可能性があると予測した。同指数は21年に初めて終値ベースで3万5000ドルを付けた。
基本的には保守系の経済学者だが、12年に米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿した小論では「長期失業の危機」に言及し、政府に総合的な「再雇用政策」を立案するよう呼びかけた。