パキスタン首都近郊で衝突、警官1人死亡 元首相釈放求めるデモ
パキスタンで25日、収監されているイムラン・カーン元首相の釈放を求める支持者らが首都イスラマバード近郊で治安部隊と衝突し、警察官1人が死亡、100人以上が負傷した。写真は11月25日、イスラマバードで撮影(2024年 ロイター)
[イスラマバード 25日 ロイター] - パキスタンで25日、収監されているイムラン・カーン元首相の釈放を求める支持者らが首都イスラマバード近郊で治安部隊と衝突し、警察官1人が死亡、100人以上が負傷した。
カーン氏が支持者に議会へのデモ行進を呼びかけたため、当局は24日から治安封鎖を実施し、市内に通じる高速道路は閉鎖されている。
パンジャブ州警察によると、イスラマバード近郊などで起きた衝突で、警察官1人が死亡し119人が負傷、警察車両22台が放火された。警官2人は重体だという。
カーン氏の政党、パキスタン正義運動(PTI)の関係者にも負傷者が出ている。州政府によると、支持者のうち約80人が逮捕された。
PTIによると、カーン氏の第3夫人と側近のアリ・アミン・ガンダプール氏が率いるデモ隊は、25日夜にはイスラマバードまで迫った。
市内の主要道路は政府によって輸送用コンテナで封鎖され、重装備した警察と軍関係者が警備している。パンジャブ州では、都市とターミナルを結ぶ公共交通機関は全て閉鎖されている。
アシフ国防相は地元テレビに対し、政府は事態の沈静化に向けPTIとの協議を求めたが、成果は得られなかったと述べた。