ウクライナ戦争志願兵の借金免除、プーチン大統領が法律に署名
11月23日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦闘に志願する兵士に対し債務を免除する法律に署名した。政府が明らかにした。写真は、ロシア国防省幹部、防衛産業代表、ミサイルシステム開発者との会談の議長を務めるプーチン大統領。22日、モスクワで代表撮影(2024年 ロイター/Vyacheslav Prokofyev)
[モスクワ 23日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は23日、ウクライナでの戦闘に志願する兵士に対し債務を免除する法律に署名した。政府が明らかにした。
国防省と1年間以上ウクライナで兵役に就く契約を結んだ者に対し、未払い債務を最大1000万ルーブル(9万5835ドル)免除する。12月1日から適用される。
同日以前に債権回収手続きが開始された全ての兵役志願者に適用される。
ロシアは、ウクライナ戦争の志願兵に対する報酬を引き上げ、軍の募集を強化してきた。平均給与の数倍に上る高額報酬を提供することもあったという。
こうした戦略で軍は兵力増強が可能になり、2022年9月に大量の国外脱出者を生んだ総動員令の再発動を回避できた。
22年にウクライナ戦争が始まって以来、ロシア人の個人債務は増加傾向にある。ロシア中央銀行は10月に政策金利を21%に引き上げた。