ヒズボラ、テルアビブ近郊にロケット弾 ベイルート大規模空爆受け
レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは11月24日、イスラエルに向けて多数のロケット弾を発射し、イスラエル軍によると、テルアビブ近郊で住宅が破壊されるなど被害が出た。同日、空爆を受けたベイルート南郊に立ち込める煙(2024年 ロイター/Adnan Abidi)
[エルサレム/ベイルート 24日 ロイター] - レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは24日、イスラエルに向けて多数のロケット弾を発射し、イスラエル軍によると、テルアビブ近郊で住宅が破壊されるなど被害が出た。
23日にはイスラエル軍がレバノンの首都ベイルートに激しい空爆を行い、少なくとも29人が死亡していた。また、軍は24日、ベイルート南郊にあるヒズボラの拠点12カ所を空爆したと発表した。
ベイルートが攻撃されればテルアビブを標的にすると警告していたヒズボラは、テルアビブと近郊の軍事拠点2カ所に向けて精密ミサイルを発射したと明らかにした。
警察によると、テルアビブ東側の地区に複数の着弾があり、数人が軽傷を負った。テレビ映像ではロケット弾で損傷したアパートが確認できる。
イスラエル軍によると、ヒズボラはイスラエルに向けてロケット弾250発を発射。ほぼ全土で警報が鳴り、大半が迎撃されたが、少なくとも4人が破片で負傷した。
<停戦案はイスラエルの回答待ち>
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は24日、米国が提示したレバノン停戦案はイスラエルの最終承認待ちだとし、同国とヒズボラの双方に圧力をかけ続ける必要があると述べた。
米ニュースサイト、アクシオスの記者はイスラエル当局者の話として、同国がレバノンでの停戦合意に向けて動いていると投稿した。一方、イスラエル公共放送KANは停戦案を巡る問題がまだ解決されず、合意は承認されていないと報じた。