不法移民送還での軍動員、共和上院議員が反対 トランプ氏示唆
11月24日、米共和党のランド・ポール上院議員(写真)は、トランプ次期大統領が不法移民の強制送還に軍を動員する考えを示唆したことを巡り、軍の使用は「違法だ」として反対の立場を示した。ワシントンで2月さ撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
Bo Erickson
[ワシントン 24日 ロイター] - 米共和党のランド・ポール上院議員は24日、トランプ次期大統領が不法移民の強制送還に軍を動員する考えを示唆したことを巡り、軍の使用は「違法だ」として反対の立場を示した。
ポール氏はCBSの番組で「ニューヨークに軍を送り、1万人の部隊が半自動小銃を持って行進すればひどいイメージだ。私は反対する」と述べた。
19世紀の米国法は、議会が許可した場合を除き、連邦軍が国内の法執行に使われることを禁止している。
ポール氏は犯罪歴のある不法移民を強制送還する案は支持するとしつつ、軍よりも法執行当局の方が適任だと指摘。米国民の間には「街中に軍を投入することへの不信感」があると述べた。
トランプ氏が国土安全保障長官に指名したサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事の承認投票にこの問題が影響するかとの質問には「私は国内の都市で軍を使用することを支持せず、賛成票を投じることもない」と述べた。
トランプ氏は来年1月20日の就任後、直ちに米史上最大の強制送還を開始すると表明してきた。今月18日には交流サイト(SNS)への投稿で、不法移民を強制送還するため国家非常事態を宣言し、軍事資産を使用する考えを示唆した。