ロシア、中距離弾でウクライナ攻撃 西側供与の長距離兵器使用に報復
ロシアのプーチン大統領は21日、テレビ演説し、ウクライナの軍事施設に対し極超音速中距離弾道ミサイル攻撃を実施したと発表した。2023年6月撮影の提供写真(2024年 ロイター/Sputnik/Mikhail Tereshchenko/Pool via REUTERS)
[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は21日、テレビ演説し、ウクライナの軍事施設に対し極超音速中距離弾道ミサイル攻撃を実施したと発表した。ウクライナが西側諸国から供与された兵器を使い、ロシアに長距離攻撃を行ったことへの報復と言明した。
さらに、ロシア攻撃で使用された兵器の供与国の軍事施設を攻撃する可能性があると警告した。
ウクライナ空軍はこれに先立ち、ロシアが南部アストラハン州からウクライナ東部の都市ドニプロに向け、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表。米当局者らはその後、ICBMではなく、中距離弾道ミサイルだったという認識を示していた。
プーチン大統領は、西側諸国がウクライナによるロシアへの長距離ミサイル攻撃を許可することでウクライナ紛争をエスカレートさせており、世界規模の紛争になりつつあるという認識を示した。
ウクライナが過去2日間に米国から供与された長距離地対地ミサイル「ATACMS」と英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を使用したことに言及し、「米英の長距離兵器の使用に対抗するため、ロシア軍は21日、ウクライナの軍産複合体の施設の1つを攻撃した」と説明。その上で「最新の中距離ミサイルシステムの1つがテストされ、今回は核兵器を搭載しない極超音速の弾道ミサイルが使用された」と述べた。