米下院倫理委、司法長官候補の買春疑惑の報告書公表見送り
米下院倫理委員会は11月20日の会合で、トランプ次期米大統領(共和党)が司法長官に指名したゲーツ元下院議員(写真)の買春疑惑に関する調査報告書の公表を見送った。5月16日、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/David 'Dee' Delgado)
Bo Erickson
[ワシントン 20日 ロイター] - 米下院倫理委員会は20日の会合で、トランプ次期米大統領(共和党)が司法長官に指名したゲーツ元下院議員の買春疑惑に関する調査報告書の公表を見送った。公表の是非で意見が割れ、少なくとも現段階では公表しないことが投票で決まった。
司法長官人事は議会上院の承認が必要で、上院側から未公表の報告書を共有するように求める動きが出ている。共和党と民主党で構成される下院倫理委員会は20日、報告書を共有するかどうかを決めるために会合を開いていた。次回の会合は12月5日に開かれる予定で、その前に委員会が何らかの対応を取るかどうかは見通せない。
ゲーツ氏は先週、トランプ氏による司法長官指名の数時間後に下院議員を辞職した。ゲーツ氏が当時17歳の少女と性交渉を持った疑惑に関して調査していた下院倫理委の報告書の行方に関心が持たれている。トランプ氏と同じ共和党所属でも公表を求めている上院議員が一部いる。
司法長官人事について審議する上院司法委員会の民主党議員らは20日、米連邦捜査局(FBI)に対してゲーツ氏に関する捜査資料を提出するように要請した。FBIはゲーツ氏の買春疑惑について約3年間捜査を続けたが、起訴はされていない。