独首相、米の決定に「追随せず」 ウクライナの長距離攻撃容認巡り
ドイツのショルツ首相は18日、ウクライナによるロシア領内への攻撃を巡り米国製の長距離兵器の使用をバイデン政権が許可したとされる報道について、ドイツは米国の決定に追随せず、ウクライナに長距離巡航ミサイル「タウルス」を供与しないという方針を堅持すると述べた。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)
[リオデジャネイロ 18日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は18日、ウクライナによるロシア領内への攻撃を巡り米国製の長距離兵器の使用をバイデン政権が許可したとされる報道について、ドイツは米国の決定に追随せず、ウクライナに長距離巡航ミサイル「タウルス」を供与しないという方針を堅持すると述べた。
ショルツ首相はまた、中国の工場でロシア向けの軍事用ドローンが生産されているとの報道を踏まえ、ブラジル・リオデジャネイロで開催されている20カ国・地域(G20)首脳会議で、習近平国家主席と軍民両用製品の供与を巡り協議すると明らかにした。
これに先立ち、ベーアボック独外相は、ウクライナの米国製の長距離兵器使用を容認する米国の決定について、重要との認識を示しつつも、西側の戦略転換ではないと強調した。
ベーアボック氏はまた、中国のロシアへのドローン支援は「必ず結果を伴う」とけん制した。