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ロシア、特定条件下での対米濃縮ウラン輸出は可能=ロスアトム

2024年11月19日(火)09時16分

 11月18日、ロシア国営原子力企業ロスアトムは、同国政府が打ち出した濃縮ウランの対米輸出禁止命令を巡り、特定の条件下での米国向けの出荷は可能になると明らかにした。サンクトペテルブルクで6月5日撮影(2024年 ロイター/Anton Vaganov)

[モスクワ 18日 ロイター] - ロシア国営原子力企業ロスアトムは18日、同国政府が打ち出した濃縮ウランの対米輸出禁止命令を巡り、特定の条件下での米国向けの出荷は可能になると明らかにした。

ロシアは15日、米国によるロシア産ウラン禁輸措置への報復として、米国への濃縮ウラン輸出を禁じたと発表した。

しかしロスアトムは「この命令は米当局の動きへの対応として予想されていた。ロシア産のウラン製品を米国と米国の顧客に供給することを認める特別な許可制度も設定されている」と説明した。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、対米輸出禁止はロシア側の報復だが、目的はロシアの国益を損なうことではないと指摘。「われわれの国益にかなう幾つかのケースでは、輸出管理当局が禁止リストから(米国を)除外する決定をするかもしれない」と述べた。

ロシアはウラン濃縮能力で世界全体の約44%を占め、米国は使用する核燃料の輸入のおよそ3分の1をロシアに依存している。

ロスアトムによると、他の国へのウラン供給取引はこれまでと変わりないという。

ロイター
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