ロシア、ウクライナの電力施設に大規模空爆 各地で停電
ロシア軍は11月17日、ウクライナに大規模な空爆を実施した。ミサイル約120発とドローン(無人機)約90機が使われ、電力施設に深刻な被害をもたらした。同日、リビウで撮影されたウクライナ当局の提供写真(2024年 ロイター)
Tom Balmforth Dan Peleschuk
[キーウ 17日 ロイター] - ロシア軍は17日、ウクライナに大規模な空爆を実施した。ミサイル約120発とドローン(無人機)約90機が使われ、電力施設に深刻な被害をもたらした。少なくとも7人が死亡した。
ウクライナ市民は冬の到来を前にエネルギー施設への攻撃に数週間前から備えていた。今回の攻撃は各地で多数の停電を引き起こした。ゼレンスキー大統領は「敵の標的はウクライナ全土のエネルギーインフラだった」と語った。
西部リビウから東部ドニエプロペトロフスク州、ザポリージャ州まで各地で「重要なインフラ」の被害や停電が発生した。首都キーウ(キエフ)の中心部では爆発音が鳴り響き、住民が地下鉄の駅に避難した。
ウクライナ最大の民間エネルギー会社DTEKのマキシム・ティムチェンコ最高経営責任者(CEO)は「DTEKの発電所を含むウクライナのエネルギーシステムに深刻な被害が出た。今回の攻撃はウクライナが同盟国から追加の防空システムを必要としていることを改めて浮き彫りにした」と語った。