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イスラエルとヒズボラの紛争、レバノンの損失額は85億ドル=世銀

2024年11月15日(金)04時57分

世界銀行は14日、イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの紛争によりレバノンが被る損害・損失額は85億ドルに上るとの試算を発表した。写真は9日、ベイルート南郊で撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)

Clauda Tanios

[ドバイ 14日 ロイター] - 世界銀行は14日、イスラエルとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラの紛争によりレバノンが被る損害・損失額は85億ドルに上るとの試算を発表した。戦闘がなお続く中、最終的な数字は大幅に高くなることが予想される。

主に商業、観光、農業への甚大な影響により、経済損失額は12カ月間で51億ドルに上ると推定される。直接的な物理的被害は少なくとも34億ドルに上るという。

被害が最も大きいのは住宅部門で、被害額は推計28億ドル。レバノン南部で特に被害の大きい農業の被害額は12カ月間で11億ドル超と推定される。

商業部門の被害額は1億7800万ドルで、経済損失推定額は17億ドルに上ると推定される。教育部門は2億1500万ドル、環境部門は2億2100万ドル、医療部門は3億3800万ドル、レバノンの経済をけん引する主要部門の一つである観光・接客業では11億ドルに上る。

分析によると、紛争の影響でレバノンの実質国内総生産(GDP)は2024年に少なくとも5.7%縮小することが予想される。戦争がないシナリオでの成長率予想は0.9%だった。

ロイター
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