ガザ北部「破滅的」、攻撃停止と民間人保護呼びかけ 国連機関が声明
国連世界食糧計画(WFP)や国連児童基金(ユニセフ)などは1日、声明を発表し、イスラエル軍が軍事作戦を展開しているパレスチナ自治区ガザ北部の状況は「破滅的」だとし、全ての当事者に民間人の保護を呼びかけた。 7月撮影(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
Michelle Nichols
[国連 1日 ロイター] - 国連世界食糧計画(WFP)や国連児童基金(ユニセフ)などは1日、声明を発表し、イスラエル軍が軍事作戦を展開しているパレスチナ自治区ガザ北部の状況は「破滅的」だとし、全ての当事者に民間人の保護を呼びかけた。
声明には、国連の人道問題担当トップのジョイス・ムスヤ氏のほか、ユニセフやWFPなど国連機関のトップが署名。イスラエルがイスラム組織ハマスへの攻勢を強めているガザ北部の状況について、「住民全体が病気、飢餓、暴力による死の差し迫った危険にさらされている」と警告した。
アクセスが限られているため基本的な生活必需品が供給できないほか、人道支援要員が安全に活動できていないとし、イスラエルに対し、ガザ地区と人道支援活動への攻撃をやめるよう呼びかけた。
イスラエル国連代表部はこの声明についてコメントを控えた。
米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官は10月13日付の書簡で、イスラエルに対しガザ地区の人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求めている。