米、イスラエルにレバノンの民間人・文化遺産の保護を要請
米国は10月30日、イスラエルが古代遺跡のあるレバノン東部バールベックと周辺の村落に激しい空爆を開始したことを受け、イスラエルに対し、レバノンの民間人の生命と文化遺産を守るよう要請した。写真はレバノンのベッカー高原で撮影(2024年 ロイター/Maher Abou Taleb)
Humeyra Pamuk Daphne Psaledakis
[ワシントン 30日 ロイター] - 米国は30日、イスラエルが古代遺跡のあるレバノン東部バールベックと周辺の村落に激しい空爆を開始したことを受け、イスラエルに対し、レバノンの民間人の生命と文化遺産を守るよう要請した。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は定例記者会見で、イスラエルの作戦が、特にバールベックのような人口密集地域で民間人の脅威とならないようにすることが極めて重要だと指摘。レバノンでイスラエルが行っている作戦が、パレスチナ自治区ガザで行った作戦のようになるべきではないし、なってはならないとの考えを明確にしているとした上で「私たちはそのような広範囲にわたる被害を見ることは望んでいない」との考えを示した。
また、米国はイスラエルがレバノン国内で親イラン武装組織ヒズボラの正当な標的を攻撃する権利を支持する一方で、レバノンでの民間人の死者は多すぎると考えていると言及。レバノンでの外交的解決を目指してイスラエルと協議を続けていると述べた。