ニュース速報
ワールド

英、公共投資促進へ債務目標見直し 来週の予算案で=財務相

2024年10月25日(金)09時07分

 10月24日、リーブス英財務相(写真)は、30日に発表する予算案で政府の公的債務目標を変更し、投資向けに数十億ポンドを超える借り入れを可能にする考えを示した。写真は9月、リバプールで撮影(2024年 ロイター/Phil Noble)

David Milliken

[ワシントン 24日 ロイター] - リーブス英財務相は24日、30日に発表する予算案で政府の公的債務目標を変更し、投資向けに数十億ポンドを超える借り入れを可能にする考えを示した。保守党のスナク前政権による公共投資削減方針を見直す。

リーブス氏は国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会に出席するため訪問中のワシントンで、公的債務の評価方法を修正すると明かし、「投資ルールの変更により長期的なリターンをもたらすものに投資資金を確保できる」と述べた。

前政権の計画では、公共部門の純投資は今後5年間で対国内総生産(GDP)比2.4%から1.7%に減少するとされている。リーブス氏は、2022年に策定されたこの目標に代わる案については明言を避けた。

また、長期投資のために借り入れを増やすことを約束するとした上で、「経済成長率に占める負債の割合を下げていく」とも述べた。

一方、この日の市場で英10年債の利回りは債務拡大の観測から8ベーシスポイント上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

経済対策、前回上回る規模に 防災など相当積み増す必

ワールド

カナダ中銀は追加の大幅利下げ必要か、見通し過度に楽

ビジネス

企業向けサービス価格、9月は2.6%増 3カ月連続

ビジネス

中国人民銀、MLFで7000億元供給 金利2%で変
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 2
    日本は働き手の「やる気」で世界最低...石破首相、「無気力ジャパン」をどうしますか?
  • 3
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 4
    北朝鮮を頼って韓国を怒らせたプーチンの大誤算
  • 5
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 6
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 7
    「国産メーカー優先」をやめたNTTドコモ...経済安全…
  • 8
    巨大な閃光に歓喜の雄叫び...ウクライナ軍が「100年…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 10
    ウクライナ軍、長距離ドローンでロシア領内の軍用飛…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 3
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料を1ウォンも払わず 「連絡先分からず」と苦しい言い訳
  • 4
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 10
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 9
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 10
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中