ガザ停戦交渉、ドーハで再開へ イスラエル27日に交渉団派遣
ブリンケン米国務長官(左)は24日、米国とイスラエルの交渉団が近日中にカタールの首都ドーハで会合を開き、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放に向けた交渉の再開を試みると明らかにした。同日撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
Humeyra Pamuk Andrew Mills
[ドーハ/エルサレム 24日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は24日、米国とイスラエルの交渉団が近日中にカタールの首都ドーハで会合を開き、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放に向けた交渉の再開を試みると明らかにした。
これを受け、イスラエルのネタニヤフ首相の報道官はイスラエルの交渉団が27日にドーハを訪問すると発表した。ただ、詳細については明らかにしていない。
中東歴訪中のブリンケン氏はこの日、ドーハでカタールのムハンマド首相兼外相と会談。会談後に記者団に対し、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏の死亡を「機会として活かす」選択肢と今後の進展について協議したとし、「近日中に交渉団が会合を開くと予想している」と述べた。
ハマスが新たな交渉に応じるかは不明としたほか、ドーハで予定される会合の出席者についても言及を避けた。ただ、交渉再開の「多様な選択肢」について、カタールとエジプトと協議していると述べた。
カタールとエジプトはこれまでもガザ停戦交渉でイスラエルとハマスの仲介役を務めてきたが、交渉は8月に決裂した。
カタールのムハンマド首相は、今後の方向性は不明としながらも、カタール当局者が過去数日間にドーハにあるハマス政治局の関係者と協議したと言及。エジプトが個別にハマスと協議を行っているとも明らかにし、こうした協議が前向きな結果につながることを期待していると語った。