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米、異常気象対策で電線整備に20億ドル補助

2024年10月21日(月)12時27分

 10月18日、米政府は、異常気象の脅威が高まっていることを受け、老朽化した送電線の整備に約20億ドルの補助金を交付すると発表した。写真は米カリフォルニア州 ロサンゼルスで2017年11月撮影(2024 ロイター/Lucy Nicholson)

Timothy Gardner

[ワシントン 18日 ロイター] - 米政府は18日、異常気象の脅威が高まっていることを受け、老朽化した送電線の整備に約20億ドルの補助金を交付すると発表した。

補助金交付が承認されたのはバイデン政権が進める電力網強化計画で、今回は42州で行われる32事業が対象となり、計約1530キロに及ぶ電線を改修する。電線の地中化や浸水防止のための中継局の高台への移動、送電容量の増加なども含まれる。

2021年に超党派の賛成で成立した米インフラ投資法では、電力網強化計画で全米の自治体に対し105億ドルの補助金を出すことが決定。23年10月には、44州の58件の事業に35億ドルが交付された。

米国では100年以上前の電線も使われており、気候変動でハリケーンなどの脅威が増す中で電力網の強化が課題だ。さらに、人工知能(AI)や電気自動車(EV)の普及で電力需要も高まっている。

エネルギー省のグランホルム長官は「エネルギー需要が全国的に高まる中、電力インフラは老朽化している。今こそ補助金を出す時だ」と述べ、先日のハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」の被害を受けた電力インフラにも補助金が役立つと強調した。

ロイター
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