マレーシアGDP速報値、第3四半期は前年比+5.3%に鈍化
マレーシア統計局が21日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年同期比5.3%増と前期から伸びが鈍化した。写真はクアラルンプール市内。18日撮影。(2024年 ロイター/Hasnoor Hussain/ File Photo)
[クアラルンプール 21日 ロイター] - マレーシア統計局が21日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年同期比5.3%増と前期から伸びが鈍化した。
第2・四半期は家計支出、輸出、投資の拡大が寄与し、5.9%増と1年半ぶりの高い伸びを記録していた。
第3四半期の成長をけん引したのはサービス部門で、前年比5.1%増加した。製造業、建設業、農業も拡大した。
一方、鉱業・採石業は天然ガス、原油・コンデンセート部門の落ち込みにより、前年比3.4%減少した。
第3・四半期の輸出は前年比7.8%増、輸入は20.8%増だった。
統計局は安定した労働市場、緩やかなインフレ圧力、景気刺激的な財政・金融政策、観光業の継続的な回復が経済を支援すると指摘した。
第3・四半期のGDP確定値は11月15日に発表される。
政府は先週、今年の成長率見通しを従来の4─5%から4.8─5.3%に引き上げた。