ニュース速報
ワールド

ウクライナ、NATO加盟交渉即時開始を要請 EUに「勝利計画」提示

2024年10月18日(金)03時00分

ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、欧州連合(EU)首脳に対し対ロシア戦争の「勝利計画」を提示し、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)加盟交渉に招待するよう求めた。同日撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)

Andrew Gray Sabine Siebold

[ブリュッセル 17日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、欧州連合(EU)首脳に対し対ロシア戦争の「勝利計画」を提示し、ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)加盟交渉に招待するよう求めた。

ゼレンスキー氏はブリュッセルで開かれたEU首脳会議で演説し、一段の軍事支援の実施を呼びかけたほか、ロシアのプーチン大統領に「決定的な」打撃を与えるため、ウクライナをNATO加盟交渉に即時招待するよう求めた。EU加盟国の多くはNATOにも加盟している。

ゼレンスキー氏は前日、ウクライナ議会で「勝利計画」を初めて公表。NATOへの招待のほか、ウクライナの防衛力強化や対ロシア抑止など5つの柱から成るもので、2025年中の戦争終結を目指す。

NATOはこの日から2日間にわたりブリュッセルにある本部で国防相会合を開催。ルッテNATO事務総長は「ウクライナは将来的にNATOに加盟する」と述べ、NATOのこれまでの確約を改めて表明した。ただ具体的な時期については言及せず、全てのNATO加盟国がウクライナが示した計画を詳細に検証する必要があるとし、ウクライナの加盟交渉への招待を巡り意思を明示していない米国次第になる可能性があるとの見方を示した。

ロシア国営タス通信によると、ロシア大統領府はこの日、ウクライナが提示した「勝利計画」で事態が一段と悪化し、ロシアとNATOの直接紛争のリスクが高まると改めて警告した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ダウ最高値更新、堅調な小売売上高受け

ワールド

ハマス最高指導者の死亡、戦争終結の大きな機会=米国

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米小売売上高受け ECB利

ワールド

米大統領、イスラエル首相と協議 ハマス最高指導者死
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
2024年10月22日号(10/16発売)

米大統領選を揺るがす「オクトーバー・サプライズ」。最後に勝つのはハリスか? トランプか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調査でここまで「謎」が解けた
  • 3
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くその正体
  • 4
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 5
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 6
    ナチス・ドイツの遺物が屋根裏部屋に眠っていた...そ…
  • 7
    谷間が丸見え...マライア・キャリー、ゴルフ中の「グ…
  • 8
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 9
    台風の後、河川敷のテントに居られなくなった女性ホ…
  • 10
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシ…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明かす意外な死の真相
  • 4
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思…
  • 5
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 6
    「メーガン妃のスタッフいじめ」を最初に報じたイギ…
  • 7
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 8
    ビタミンD、マルチビタミン、マグネシウム...サプリ…
  • 9
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 8
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 9
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 10
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中