イスラエルのレバノン北部空爆、死者の半数以上が女性と子供=国連
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官は15日、レバノン北部の建物に対するイスラエル軍の空爆について、死亡した22人の半数以上が女性と子どもだったとの報告を受けたと明らかにした。攻撃されたアイトゥで15日撮影。(2024年 ロイター/Walid Saleh)
[ジュネーブ 15日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官は15日、レバノン北部の建物に対するイスラエル軍の空爆について、死亡した22人の半数以上が女性と子どもだったとの報告を受けたと明らかにした。
イスラエル軍が14日に行ったレバノン北部アイトゥへの空爆に関する記者団の質問に対し、OHCHRのローレンス報道官は「犠牲になった22人のうち12人は女性で2人は子どもだったと聞いている」と答えた。
「攻撃を受けたのは4階建ての住宅だと理解している。こうした要素を考慮すると、国際人道法に関して重大な懸念を抱いている」と述べた。
軍事目標と民間施設を区別する義務や、民間人への被害が過大にならないようにする均衡の原則に関しても問題があると指摘し、調査を求めた。
同じ記者会見で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のイムセイス中東部長は、レバノン南部の20の村にイスラエルが新たに避難命令を出したことで、レバノンの4分の1以上が影響を受けていると指摘した。
「現在レバノン全土の25%以上がイスラエル軍の直接の避難命令下にある。人々は避難の呼びかけに従い、ほとんど何も持たずに逃げている」と述べた。