フィリピン大統領、防衛産業の発展目指す法案に署名
フィリピンのマルコス大統領は8日、国内の防衛産業を発展させ、輸入品への依存を減らし、安全保障上の課題に合わせた装備品を開発することを目指す法案に署名した。写真はマルコス大統領。マニラで7月22日に撮影(2024年 ロイター/Lisa Marie David)
[マニラ 8日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は8日、国内の防衛産業を発展させ、輸入品への依存を減らし、安全保障上の課題に合わせた装備品を開発することを目指す法案に署名した。
マルコス氏は署名後、「これは地政学的な変化と不安定さの支点にある国にとって論理的な前進だ。この法律の根底にあるのは強固で持続可能な国防産業を育成することだ」と語った。
この法律はフィリピンの防衛技術と生産への投資を促進するため、税制優遇措置や政府支援による融資など、さまざまな財政的インセンティブを提供すると説明。
「われわれは進化する脅威、特に従来のシステムでは対処しきれない可能性のある非対称的な脅威に備えるための独自の要件を満たすシステムの研究開発を優先する」と述べた。
新たな法律は軍事装備品の製造、維持、アップグレードを支援するもので、南シナ海での緊張が高まる中、軍の近代化に向けた政府の取り組みを補完すると期待されている。