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ロシア、インドへの石炭輸出拡大に関心=副首相

2024年10月08日(火)14時18分

ロシアのノバク副首相は、インドで石炭の需要が拡大している状況を生かして同国への石炭輸出を増やすことに関心を示した。写真はノバク副首相。モスクワで5月23日に撮影(2024年 ロイター)

[モスクワ 7日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は、インドで石炭の需要が拡大している状況を生かして同国への石炭輸出を増やすことに関心を示した。記者会見での発言記録を副首相の事務所が公表した。

ノバク氏は記者団に「ロシアの石炭生産企業は豊富な資源を保有しており、急拡大しているインド市場で存在感を高めることに関心がある」と述べた。

ロシア産石炭の最大の輸入国はこれまで中国だったが、ロシア政府によると、2030年代初めまでにインドに代わる可能性がある。中国が石炭の火力発電への利用を減らすことを計画しているためだ。

インドは過去最大級に膨らんでいる電力需要を満たすため石炭への依存度が高まっており、今年に入り石炭火力発電量の伸びが再生可能エネルギーの伸びを少なくとも2019年以降で初めて上回った。

インドの石炭生産量は昨年度(今年3月末終了)に前年比12%増の9億9782万8000トンとなり、過去最大を記録した。2023年にインドの石炭火力発電は発電量全体の75%余りを占めた。

インドは23年に1億7600万トンの燃料用石炭を輸入。ロシアからインドへの石炭輸出量は昨年に2620万トンとなり、22年の2000万トンから増えた。

ロシアは既に、インドへの最大の原油輸出国となっている。

ロイター
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