エクイノール、洋上風力発電オーステッドの株式9.8%取得
ノルウェー石油大手エクイノールは7日、デンマークの洋上風力発電事業大手オーステッドの株式9.8%を約25億ドルで取得したと発表した。写真はデンマークのニュステ付近にあるオーステッドの洋上風力発電ファーム。昨年9月撮影(2024年 ロイター/Tom Little)
Nora Buli Jacob Gronholt-Pedersen
[オスロ/コペンハーゲン 7日 ロイター] - ノルウェー石油大手エクイノールは7日、デンマークの洋上風力発電事業大手オーステッドの株式9.8%を約25億ドルで取得したと発表した。再生可能エネルギー資産の拡充が狙いだ。
洋上風力発電はコストの高騰やタービンを巡る技術的な問題で厳しい局面にあり、オーステッドの株価は2021年の最高値から69%下落している。
しかしエクイノールのアンドレス・オペダル最高経営責任者(CEO)は「洋上風力発電は現在幾つかの課題に直面しているものの、長期的な先行きには引き続き自信を持っており、エネルギー移行で重要な役割を果たすだろう」と語った。
オペダル氏によると、エクイノールは2030年までに自社の再生可能エネルギー資産による発電能力を12─16ギガワット(GW)にすることを目標としており、今回の取引で1.7GWの上積みになるという。
昨年末時点の再生可能エネルギー資産による発電能力は1GW未満だった。
オペダル氏は、今は「逆張り」で非常に魅力的な資産を手に入れる格好の機会だとの見方を示した。
エクイノールは9.8%の株式取得により、オーステッド株主として持ち分はデンマーク政府の51%に次ぐ第2位となる。10%超の保有は計画しておらず、取締役のポストも求めないとしている。