アルメニア、アゼルと和平合意に期待 1カ月内にも=大統領
10月8日、アルメニアのハチャトゥリャン大統領は、今後4週間内にアゼルバイジャンとの和平合意条項に署名したいとの考えを示した。昨年12月、ドバイで撮影(2024年 ロイター/Thaier Al Sudani)
Libby George Felix Light
[ハンブルク(ドイツ) 7日 ロイター] - アルメニアのハチャトゥリャン大統領は、今後4週間内にアゼルバイジャンとの和平合意条項に署名したいとの考えを示した。
アゼルは昨年9月、アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフを奪還。約10万人のアルメニア系住民ほぼ全員が同地域からアルメニアに逃れた。
両国は過去1年間、和平協議を行ってきたが、30年以上にわたる紛争の終結に向けた合意に署名する気がないと互いを非難するなど交渉は緊迫。アゼルのアリエフ大統領は4日、アルメニアが合意を望まず、新たな戦闘のために再武装していると非難していた。
だが、ハチャトゥリャン氏は訪問先のドイツで、アゼルが11月11─22日に同国で開く第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)までに16の条項に署名することを期待していると発言。「われわれだけなら直ちに署名する」とした上で、「いずれ(署名に)至ることを望む」と述べた。
合意条項には国交樹立のための国際的に認められた基本条項が含まれる。また、アルメニア首相の先月の演説によると、双方が交渉を継続するためのメカニズムなども規定されている。