国連事務総長、イランによるイスラエル攻撃を非難 安保理会合
国連のグテレス事務総長(写真)は2日に開かれた安全保障理事会で、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃を非難し、報復の連鎖を止めるよう訴えた。9月撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)
Michelle Nichols
[国連 2日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は2日に開かれた安全保障理事会で、イランによるイスラエルへのミサイル攻撃を非難し、報復の連鎖を止めるよう訴えた。米国はイランに対し、米国やイスラエルを標的にしないよう警告した。
国連は、イスラエルが親イラン派武装組織ヒズボラが拠点を置くレバノンに対する地上作戦を開始し、イランがイスラエルにミサイル攻撃を行うなど中東情勢が緊迫化する中、安保理会合を開催。
米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は「われわれの行動は防衛的なものだ」とし、「イランは責任を負うことになる。イランやその代理勢力が米国、もしくはイスラエルに対する一段の行動を起こすことに強く警告する」と述べた。
イランは前日、安保理に宛てた書簡で、イスラエルによる「攻撃的行動」や「イランの主権侵害」を踏まえ、国連憲章第51条に基づく自衛権の行使としてイスラエルに対する攻撃を正当化。「国際人道法の原則を完全に順守し、軍事・治安施設のみを標的とした攻撃を行った」とした。
イスラエルはこの日、イランによるミサイル攻撃を「明確に」非難しなかったとして、グテレス事務総長を入国禁止にすると明らかにしている。