オーストリア極右政党勝利、社会が反ロシアに閉口=ロシア外務省
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官(写真)は2日、オーストリアの国民議会選で極右の親ロシア政党が第1党となったことは、オーストリア社会が当局の反ロシア姿勢に嫌気がさしていることを示唆するとの見解を示した。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 2日 ロイター] - ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2日、オーストリアの国民議会選で極右の親ロシア政党が第1党となったことは、オーストリア社会が当局の反ロシア姿勢に嫌気がさしていることを示唆するとの見解を示した。
29日に投開票されたオーストリア国民議会(下院、183議席)選は、極右の親ロシア政党、「自由党」が29%の得票率で第1党となったが、他の政党が自由党との連立政権樹立に否定的なため、同党は孤立している。
1950年代に元ナチス党員らが結成した自由党が第1党となるのはこれが初となる。
ザハロワ氏は記者団に対し、自由党の勝利は「反ロシア政策や制裁との戦い、そしてわが国との貿易関係の破綻を巡るオーストリア当局の方針に国民が辟易(へきえき)していることを反映している」と指摘。「真実が明らかになり始める中、国民は何が起きているのか理解するため、こうした傾向は勢いを増し続けるだろう」と述べた。