カナダ製造業PMI、1年5カ月ぶり50超え 需要改善と金利低下で
10月1日、S&Pグローバルが発表した9月のカナダ製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月比0.9ポイント上昇の50.4を付け、2023年4月以来1年5カ月ぶりに好不況の節目である50を超えた。写真はカナダのミシサガにある航空機工場で5月撮影(2024 ロイター/Carlos Osorio)
Fergal Smith
[トロント 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した9月のカナダ製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月比0.9ポイント上昇の50.4を付け、2023年4月以来1年5カ月ぶりに好不況の節目である50を超えた。需要改善と借入金利低下が先行きの景況感を下支えした。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの景気担当ディレクター、ポール・スミス氏は声明で「新規受注や雇用、先行きへの信頼感といった全ての面で8月以降に改善が見られており、製造業の健全性に明るい兆候が示された」と述べた。
ただ、需要は世界的に見れば地政学的な不確実性もあって依然低迷しており「引き続き生産と購買活動に重石となっている」と指摘した。
こうした中、金利低下が今後1年間にわたって成長を刺激する可能性があるという。
投資家の間では、カナダ銀行(中央銀行)が既に利下げ局面に入っており、来年末までの引き下げ幅が2%ポイントに及んで政策金利水準が2.25%になると予想されている。