ヒズボラ司令官ら6人死亡、イスラエルの空爆で 紛争拡大懸念増大
イスラエル軍が24日、レバノンの首都ベイルート南郊で行った空爆で、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラのロケット部隊幹部が死亡した。写真はイスラエル北部のレバノンとの国境地帯で5月撮影(2024年 ロイター/Ayal Margolin)
Maya Gebeily Tom Perry James Mackenzie
[ベイルート/エルサレム 24日 ロイター] - イスラエル軍が24日、レバノンの首都ベイルート南郊で行った空爆で、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラのロケット部隊幹部が死亡した。治安当局筋2人が明らかにした。中東で紛争拡大懸念が一段と高まっている。
死亡したのはイブラヒム・クバイシ司令官と確認された。保健省によると、この攻撃で少なくとも6人が死亡、15人が負傷した。
イスラエルは2日連続でレバノン各地のヒズボラ支配地域を攻撃している。23日に実施した大規模な攻撃では、500人近くが死亡。1日の死者数としては1975─90年の内戦以来、最多となった。
イスラエルの情報収集能力と技術力は、レバノンとパレスチナ自治区ガザの両方で強い優位性をもたらしている。イスラエルはヒズボラの最高司令官やイスラム組織ハマス指導者らを追跡し暗殺してきた。
しかし、ヒズボラはイスラエルとの数十年にわたる敵対関係の中で強い抵抗力を見せており、ハマスよりも手強い敵とされる。
この日ヒズボラは、メッセージングアプリ「テレグラム」への投稿で、イスラエル軍基地への攻撃に新型ロケット「ファディ3」を使用したと発表した。