米、豪のリチウムとレアアース事業に7.86億ドル支援 供給網強化
9月24日、欧米諸国が重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化を目指す中、米国はオーストラリアのリチウムとレアアース事業に最大7億8600万ドルを支援する。写真は米ドル紙幣。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで2017年4月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
[24日 ロイター] - 欧米諸国が重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化を目指す中、米国はオーストラリアのリチウムとレアアース事業に最大7億8600万ドルを支援する。
オーストラリアのアメリカン・レアアースは24日、米ワイオミング州のハレッククリーク事業におけるカウボーイ・ステート鉱山地区の建設を支援するため、米国輸出入銀行から最大4億5600万ドルの資金支援に関する文書を受け取ったと発表した。
「このプロジェクトに民間資金を呼び込むためのアンカーとして機能することを期待している」と同社の取締役会メンバーであるメリッサ・サンダーソン氏は語った。
米国輸出入銀行はまた、米ユタ州パラドックス盆地にあるアンソン・リソーシズのリチウム生産工場の建設資金として3億3000万ドルを提供した。同社が24日に発表した。
米国輸出入銀行は今年に入り、オーストラリアン・ストラテジック・マテリアルズとメテオリック・リソーシズによる豪レアアースプロジェクト2件に最大8億5000万ドルの資金支援を行っている。
米国とオーストラリアは昨年、重要鉱物分野の作業部会を設立した。オーストラリアは、現在世界供給の80%以上を握る中国への依存を減らすため、同盟国から鉱物加工への投資を呼び込もうとしている。