スリランカ大統領選、野党ディサナヤカ氏勝利 経済再生が焦点
21日に投票が行われたスリランカ大統領選は、汚職撲滅や経済成長促進を掲げる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(写真中央)が勝利した。コロンボで22日撮影(2024年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)
Uditha Jayasinghe Sudipto Ganguly
[コロンボ 22日 ロイター] - 21日に投票が行われたスリランカ大統領選は、汚職撲滅や経済成長促進を掲げる野党・人民解放戦線(JVP)のディサナヤカ党首(55)が勝利した。
開票が進む中、ディサナヤカ氏は現職のウィクラマシンハ大統領と野党・統一人民戦線(SJB)のプレマダーサ党首を終始リードした。
ディサナヤカ氏は2回目の集計で勝利が確認された後、記者団に「われわれはこの国を立て直し、安定政権を築いて前進できると信じている。私にとって、これは地位ではなく責任だ」と語った。
選挙管理委員会によると、投票率は約75%。得票率はディサナヤカ氏が42.3%。プレマダーサ氏が32.8%で2位。
ウィクラマシンハ氏は経済危機からの回復を主導したが、緊縮財政措置が有権者の怒りを買い、17%と3位だった。同氏は敗北を認めた。
今回の選挙では最初の集計でどの候補も当選に必要な過半数に満たなかったため、ディサナヤカ氏とプレマダーサ氏の上位2人に絞った上で、再集計された。再集計されるのは同国史上初めてだった。