ヒズボラのポケベル爆発、ブルガリアとノルウェーにも捜査拡大
レバノンで17日にイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが利用していたポケットベルが一斉爆発した事件を巡り、ブルガリアとノルウェーが捜査の新たな焦点として浮上していることが19日分かった。17日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)
[オスロ/ブダペスト/ロンドン 19日 ロイター] - レバノンで17日にイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘員らが利用していたポケットベルが一斉爆発した事件を巡り、ブルガリアとノルウェーが捜査の新たな焦点として浮上していることが19日分かった。
レバノン当局によると、同事件では子ども2人を含む12人が死亡、3000人近くが負傷。ポケベルは台湾を拠点とするゴールド・アポロ製と指摘されているが、ゴールド・アポロによると、ライセンス供与したハンガリーのブダペストに拠点を置くBACが製造したとしている。
ブルガリア当局は19日、内務省と国家治安当局が、ある企業と事件の関わりの可能性について捜査を開始したと発表した。社名は明らかにしていない。
地元メディアは、首都ソフィアに拠点を置くノルタ・グローバルがヒズボラへのポケベル販売を仲介したと報道。国営TVは治安筋の情報として、取引に絡み160万ユーロがブルガリアを経由してハンガリーに送金されたと報じた。
ロイターはこれら情報を確認できていない。
ノルタ・グローバルのウェブサイトのコンテンツは19日に削除されたもよう。同社の創業者はノルウェーに在住。コメントには応じていない。
首都オスロ警察は「明らかになっている情報について予備調査」を開始したと発表した。