米政権と議会、期限迫るウクライナ支援の1年延長で合意間近=関係筋
9月19日、バイデン米政権と親ウクライナ派の米議会指導部は、今月期限を迎えるウクライナ軍事支援60億ドルの1年延長を目指すことで合意に近づいている。2人の関係者が明らかにした。米首都ワシントンで7月10日撮影(2024年 ロイター/KEVIN Mohatt)
Patricia Zengerle Mike Stone
[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン米政権と親ウクライナ派の米議会指導部は、今月期限を迎えるウクライナ軍事支援60億ドルの1年延長を目指すことで合意に近づいている。2人の関係者が明らかにした。
会計年度末9月30日の政府機関閉鎖を回避するためのつなぎ予算に支援延長を盛り込むことに超党派の支持があるという。
ロイターは今月上旬、60億ドルの資金が使用されずに期限切れになるのを防ぐ最善の方法について、政府が議会と緊急協議を行っていると報じた。
上院民主党トップのシューマー院内総務は19日、政府閉鎖回避に向け独自のつなぎ法案を準備すると述べた。この法案を巡る協議は続いているが、関係者によると、ウクライナ支援の1年延長が含まれる見込みだという。
共和党のジョンソン下院議長が支援延長を含む上院のつなぎ法案を支持するかどうかは明らかではない。
議会は4月に総額610億ドルの対ウクライナ包括支援を承認。このうち78億ドルは、国防総省が自前の備蓄から装備と兵器システムをウクライナへ送付することを認める「緊急時大統領在庫引き出し権(PDA)」から拠出するが、60億ドル分がまだ使用されずに残っている。