米イスラム系有権者、緑の党スタイン氏に傾倒 ハリス氏に逆風か
11月の米大統領選が約7週間後に迫る中、勝敗の鍵を握る激戦州で、米国のイスラエル支援に反対するアラブ系米国人有権者らが小政党「緑の党」の大統領候補で医師のジル・スタイン氏の支持に傾いていることが分かった。18日撮影(2024年 ロイター/Rebecca Cook)
[ワシントン 19日 ロイター] - 11月の米大統領選が約7週間後に迫る中、勝敗の鍵を握る激戦州で、米国のイスラエル支援に反対するアラブ系米国人有権者らが小政党「緑の党」の大統領候補で医師のジル・スタイン氏の支持に傾いていることが分かった。民主党候補のハリス副大統領への向かい風となる可能性がある。
米イスラム関係評議会が8月下旬にイスラム教徒有権者1155人を対象に実施した全国調査によると、アラブ系米国人のコミュニティーが多いミシガン州では、スタイン氏の支持率は40%に達した。共和党候補トランプ前大統領への支持は18%、ハリス氏は12%にとどまった。
アリゾナ、ウィスコンシン両州でも、スタイン氏がイスラム教徒有権者の支持率で他候補をリードしている。
ジョージア、ペンシルベニア両州ではハリス氏がトップに、ネバダ州ではトランプ氏の支持が27%、ハリス氏が26%となった。
2020年の大統領選では、民主党候補だったバイデン氏はイスラム教徒有権者から幅広い支持を得たとされている。しかしイスラエル軍によるパレスチナ地区ガザ攻撃開始以降、イスラム系有権者の民主党への支持は急激に低下しているもよう。
一方、スタイン氏はガザでの恒久的停戦を支持する姿勢を前面に押し出し、選挙活動を展開している。