深セン日本人学校の児童死亡、中国に安全確保強く求めた=上川外相
9月19日、上川陽子外相は、前日に刃物で襲われた中国広東省深センの日本人学校に通う男児が、19日未明に死亡したことを明らかにした。これを受け、中国に対し事実関係の説明を求め、日本人の安全確保に万全期すよう強く求めたと述べた。写真は米ニューヨークで3月撮影(2024年 ロイター/David Dee Delgado)
Ami Miyazaki
[東京 19日 ロイター] - 上川陽子外相は19日、前日に刃物で襲われた中国広東省深センの日本人学校に通う児童が、19日未明に死亡したことを明らかにした。これを受け、中国に対し事実関係の説明を求め、日本人の安全確保に万全を期すよう強く求めたと述べた。
上川外相は「極めて重く受け止めており、改めて中国側に対し日本人の安全確保を求めていく」とし、再発防止に向け事務方に追加的措置の検討を指示したという。
日中関係に与える影響について問われ、外相は「こうした事案はあってはならない。中国側にしっかりと申し入れし、対策の具体化を図るべく最善の努力をしていく」と述べた。
林芳正官房長官は19日午前の記者会見で「子どもを襲うという卑劣な行為が行われたことは誠に遺憾」とし、スクールバスや徒歩を含む日本人学校への通学方法の安全確保について関係省庁で至急検討する考えを示した。
児童の国籍などに関する質問に対しては個人情報に関わるとして言及を控えた。