加トルドー内閣、不信任案は否決の公算 ケベック連合が反対方針
9月18日、カナダの野党保守党が連邦議会下院に25日提出予定のトルドー内閣の不信任案は、否決される公算となった。首都オタワで2023年10月撮影(2024年 ロイター/Blair Gable)
David Ljunggren
[オタワ 18日 ロイター] - カナダの野党保守党が連邦議会下院に25日提出予定のトルドー内閣の不信任案は、否決される公算となった。野党ケベック連合が不信任案に反対する方針を示したのが要因。
世論調査で圧倒的な首位を維持している保守党は、国民は連邦炭素税の引き上げを支払う余裕がないとして、25日に不信任案を出すことを明らかにした。
トルドー首相は不信任案を否決に追い込むためには与党自由党以外の支持を必要としており、東部ケベック州の独立を求めるケベック連合のブランシェ党首からの支持をすぐに取り付けた。
ブランシェ氏は記者団に対して「ケベック連合はケベック州の人々のためにある。保守党に仕えるわけではない」と語り、首相の座を保守党のポワリエーブル党首に代えることはケベック州の利益にならないと主張した。
自由党と同じく中道左派政党のケベック連合は、トルドー内閣の継続に力を貸す見返りとして、ケベック州寄りのスタンスを取るように譲歩を求める可能性が十分にある。
2015年11月から首相を務めているトルドー氏は、物価上昇や全国的な住宅危機に対する有権者の不満の高まりに直面している。