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OPEC、25年までの世界石油需要予想を2カ月連続下方修正

2024年09月11日(水)00時40分

石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報で、2024年の世界石油需要を前年比日量203万バレル増とし、8月予想の日量211万バレルから引き下げた。2023年6月撮影(2024年 ロイター/Alexander Manzyuk)

[ロンドン 10日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報で、2024年の世界石油需要を前年比日量203万バレル増とし、8月予想の日量211万バレルから引き下げた。今年のこれまでの関連指標を反映して下方修正した。

25年の需要見通しについても、日量174万バレル増と、従来の日量178万バレル増から引き下げた。24、25年のいずれも、2カ月連続での下方修正となる。

石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は先週、原油価格が24年の最低水準を付けた後、減産幅を縮小する計画の延期を発表した。

今回のOPECによる下方修正は大部分が中国によるもので、24年の中国の需要の伸びを日量65万バレルと、従来の70万バレルから引き下げた。OPECは、中国での石油需要は経済の減速やクリーン燃料への移行といった逆風に直面していると指摘した。

OPECは月報で「中国の経済成長は、十分に持ちこたえるだろう」とした上で、「ただ、不動産部門の逆風や、液化天然ガス(LNG)を燃料としたトラックや電気自動車(EV)の普及拡大が今後、ディーゼル燃料やガソリンの需要を圧迫する可能性が高い」と述べた。

24年の石油需要の伸びについては、中国を巡る見方の相違、さらには、クリーン燃料への移行ペースを巡る意見の相違により、各機関などによる見通しには通常よりも大きな隔たりが見られている。今回下方修正したものの、OPECの需要見通しは依然、これらの中で最も高水準の予想となっている。

ロイター
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