ニュース速報
ワールド

OPECプラスは来年増産へ、S&Pグローバルが見通し

2024年09月09日(月)14時07分

S&Pグローバル・コモディティー・インサイツのリサーチ担当バイスプレジデント、ジム・ブルクハルト氏は9日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2025年に増産に踏み切るとの見通しを示した。写真は2020年4月に撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Florence Tan Chen Aizhu

[シンガポール 9日 ロイター] - S&Pグローバル・コモディティー・インサイツのリサーチ担当バイスプレジデント、ジム・ブルクハルト氏は9日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が2025年に増産に踏み切るとの見通しを示した。

OPECプラスは5日、10月から予定されていた減産幅の縮小を延期することで合意した。原油価格が9カ月ぶり安値を付けたことを受けた。

ブルクハルト氏はアジア太平洋石油会議(APPEC)で「OPECプラスは22年以来初めて増産するだろう」と指摘。「これらの国の中には増産の大きな圧力がかかっている国もあるし、すでに増産している国もある」と語った。

「たとえ増産しなくても、生産能力はまだ増える。これは未稼働の生産能力が放置されることを意味し、価格下落圧力になるだろう」とも述べた。

また、資源商社トラフィグラの石油部門グローバル責任者、ベン・ラコック氏は同じ会議で、軟調な中国需要に市場は憂慮していると指摘。原油価格は比較的近いうちに1バレル=60ドルまで下落する可能性があると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独成長率、第4四半期速報0.1%減 循環・構造問題

ワールド

米国の新たな制裁、ロシアの石油供給を大幅抑制も=I

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、11月は前月比+0.2%・前年

ワールド

インドネシア中銀、0.25%利下げ 成長支援へ予想
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    ド派手な激突シーンが話題に...ロシアの偵察ドローン…
  • 6
    韓国の与党も野党も「法の支配」と民主主義を軽視し…
  • 7
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 8
    【随時更新】韓国ユン大統領を拘束 高位公職者犯罪…
  • 9
    中国自動車、ガソリン車は大幅減なのにEV販売は4割増…
  • 10
    TikTokに代わりアメリカで1位に躍り出たアプリ「レ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 10
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中