ブラジル最高裁のX遮断命令、世論は賛否拮抗
9月5日、ブラジル連邦最高裁判所の命令により同国内でX(旧ツイッター)への接続が遮断された措置について、世論調査では賛否が拮抗している。8月撮影(2024年 ロイター/Jorge Silva)
[サンパウロ 5日 ロイター] - ブラジル連邦最高裁判所の命令により同国内でX(旧ツイッター)への接続が遮断された措置について、世論調査では賛否が拮抗している。
調査会社アトラスインテルが9月3日から4日にかけて1617人を対象に実施した調査では、Xの遮断に「反対する」が50.9%と半数を若干上回り、「賛成する」が48.1%、「分からない」が0.9%を占めた。
だがXの遮断を命じた最高裁のデモラエス判事とXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のどちらが正しいかとの質問には、「判事が正しい」が49.7%を占め、「マスク氏が正しい」の43.9%より多かった。5.4%は「どちらでもない」と答えた。
また、Xは裁判所の命令に従って一部コンテンツを削除するとともに、虚偽のニュースや悪質なコンテンツの拡散で調査を受けた一部ユーザーの投稿を禁止すべきとの回答は48.9%を占めた。
これに対し、Xは最高裁の命令に従うべきではないとのマスク氏の主張を支持する回答は37.6%にとどまった。9.9%は、Xは一部コンテンツを削除すべきだが、いかなるユーザーも禁止すべきではないとした。
仮想プライベートネットワーク(VPN)などの代替手段を使ってXを利用したユーザーに5万レアル(8860ドル)の罰金を科すデモラエス判事の決定には、64.5%が反対すると答えた。