豪家計支出、医療など不可欠なサービス優先 減税分も貯蓄に回る
9月4日、オーストラリア統計局が発表したデータによると、7月の家計支出(季節調整済み)は全体で0.8%増加したものの、医療など必要不可欠なサービスを優先した。写真は2012年9月、シドニーで撮影(2024年 ロイター/Daniel Munoz)
[4日 ロイター] - オーストラリア統計局が4日発表したデータによると、7月の家計支出(季節調整済み)は全体で0.8%増加したものの、医療など必要不可欠なサービスを優先した。最近の減税で浮いたお金も貯蓄に回ったようだ。
6月は0.5%減だった。
7月は非裁量的財・サービスへの支出が1.4%増と、月間ベースで昨年9月以来最も高い伸びを記録。医療費は6.8%増となった。
統計局は「家計は引き続き(インフレなどの)生活費圧力に直面しており、非裁量的支出の伸びが裁量的支出を上回った」と指摘する。
総支出の前年比伸び率は2.9%となり、2月から半減した。
7月は家計が減税などの恩恵を受け始めたが、中央銀行が発表したデータによると、同月の家計預金は2.1%増と、過去3年間で最も高い伸びとなった。
4日に発表されたその他政府データによると、4─6月期の家計支出は0.2%減少した。
CBAの豪経済担当責任者ガレス・エアード氏は「家計は食事を減らしているわけではないが、購入する食品の種類を減らしている。これは生活費圧力の影響を示している」と語った。