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レバノン当局、サラメ前中銀総裁を金融犯罪の容疑で逮捕
2024年09月04日(水)10時33分
9月3日、レバノン中央銀行のリアド・サラメ前総裁が、証券会社が関連する金融犯罪の容疑で逮捕された。3人の司法筋が明らかにした。写真はベイルートの中銀前で2023年7月撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)
[ベイルート 3日 ロイター] - レバノン中央銀行のリアド・サラメ前総裁が3日、証券会社が関連する金融犯罪の容疑で逮捕された。3人の司法筋が明らかにした。
司法筋の話では、サラメ容疑者はレバノンの証券会社オプティマム・インベストが関与する金融犯罪を介して1億1000万ドル超の資金を不正に取得したとされている。2015年から18年にかけて中銀とオプティマムとの取引で支払われた手数料の一部を巡り、詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)、横領の容疑で逮捕されたという。
サラメ容疑者は30年間にわたり中銀総裁を務めたが、終盤の数年間は公金を不正に取得した疑いで捜査を受けた上、西側の数カ国から制裁を科されていた。今回の逮捕は以前の容疑とは別件。
サラメ容疑者と顧問弁護士は取材に応じていない。同容疑者はこれまで金融犯罪の容疑を否定していた。