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リビア東西勢力、中銀新総裁の共同任命で合意
2024年09月04日(水)10時31分
9月3日、リビアの東西両勢力は、中央銀行(写真)の新総裁を共同で任命することに合意した。トリポリで8月撮影(2024年 ロイター/Aymen Sahli)
[カイロ 3日 ロイター] - リビアの東西両勢力は3日、中央銀行の新総裁を共同で任命することに合意した。石油収入の支配権を巡る対立が収まり、滞っていた石油生産が活発化する可能性がある。
東部ベンガジを拠点とする議会下院と、西部の首都トリポリの国家高等評議会が、国連のリビア支援ミッション立ち会いの下で2日にわたり協議。30日以内に中銀総裁と理事会メンバーを任命するとの共同声明に署名した。
中銀はリビアの石油収入を管理する唯一の法的組織。
今回の危機は先月、トリポリの暫定政権が中銀のカビール総裁を更迭する人事を発令したことがきっかけ。これに反発した東部勢力が石油生産の全面的停止を宣言した。
中銀はまひ状態に陥り、1週間余りにわたって各種取引ができない状態になっている。
東西勢力の合意を受け、石油生産が増えるとの期待から、3日の市場で石油価格は5%近く下落した。