トルコ製造業PMI、8月も50割れ 前月からは上昇
9月2日、イスタンブール商工会議所とS&Pグローバルがまとめた8月のトルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.8と、7月の47.2から上昇した。写真はトルコのイスタンブールにある繊維工場で昨年11月撮影(2024 ロイター/Umit Bektas)
[イスタンブール 2日 ロイター] - イスタンブール商工会議所とS&Pグローバルがまとめた8月のトルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.8と、7月の47.2から上昇した。ただ、需要鈍化により生産や雇用が縮小し、好不況の分かれ目である50を引き続き下回った。
新規輸出受注は1年超ぶりに増加に転じた。ただ、厳しい市場環境により新規受注全体は一段と軟化した。一部の企業は需要鈍化により従業員数を削減した。
通貨安を背景に投入コストは上昇し、製造業者は生産コストを引き上げた。新規受注鈍化で企業は在庫保有に消極的となり、購入品と完成品双方で在庫を減らした。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアンドリュー・ハーカー氏は「全般的な需要低迷は、生産や雇用、購買のさらなる縮小につながった」と指摘。「8月に見られた輸出回復の兆しが今後数カ月間に確固たるものとなり、このセクターが回復モードへ移行するのを助けるためより広範囲に広がることを期待する」と述べた。