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南シナ海問題でEUは慎重な言動を、中国反発 船舶衝突巡り

2024年09月02日(月)11時52分

 9月2日、中国は南シナ海での問題を巡り、欧州連合(EU)に「客観的かつ公正」な姿勢と慎重な言動を求めた。週末に発生した同海域での船舶衝突に関するEUの声明に反論した。写真は南シナ海で昨年3月撮影(2024 ロイター/Eloisa Lopez)

[北京 2日 ロイター] - 中国は南シナ海での問題を巡り、欧州連合(EU)に「客観的かつ公正」な姿勢と慎重な言動を求めた。週末に発生した同海域での船舶衝突に関するEUの声明に反論した。

南シナ海の領有権を争う中国とフィリピンは8月31日に南沙(英語名スプラトリー)諸島のサビナ礁付近で両国の船舶が衝突したことを巡り互いを非難していた。サビナ礁での衝突は過去1カ月で5回目。

駐EU中国代表部は声明で、この問題に関するEUの「非難に強い不満」を表明。「EUは南シナ海問題の当事者ではなく、この問題について非難する権利はない」と述べた。

また、航行の自由問題を繰り返し「誇張」するEUの行為はEU自体の利益や国際的な信頼性に何の恩恵ももたらさないと主張した。

EUは9月1日、南シナ海での「フィリピンの合法的な海上活動に対する中国海警局船舶による危険な行為」を非難すると表明。

中国とフィリピン当局間における最近の問題は「海上での人命の安全を危険にさらし、国際法の下で全ての国が有する航行と上空飛行の自由の権利を侵害するものだ」と述べていた。

ロイター
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