ガザでポリオ接種始まる、イスラエルとハマスの戦闘一時休止
1日、パレスチナ自治区ガザでは、ポリオ(小児まひ)予防接種が始まり、イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘休止期間に入った。ガザ中部で同日撮影(2024年 ロイター/Hussam Al-Masri)
Nidal al-Mughrabi Hussam al-Masri
[カイロ/ガザ 1日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでは1日、ポリオ(小児まひ)予防接種が始まり、イスラエルとイスラム組織ハマスが戦闘休止期間に入った。3日まで各日8時間以上交戦を控えることに合意している。
予防接種はガザの子ども64万人を対象に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)とパレスチナ保健当局が協力して実施。パレスチナ当局によると、1日目は少なくとも7万2611人が接種した。
パレスチナ市民約100万人の避難場所でもある中部デールバラハの接種会場には多数の親子が訪れたという。職員らは経口で2滴接種した子どもの指にペンで印をつけた。
世界保健機関(WHO)は先月、25年ぶりにガザでポリオ感染が確認されたと発表。イスラエルとハマスは予防接種のため戦闘の一時休止に合意した。
WHOの当局者は予防接種が効果を上げるにはガザの子どもの少なくとも9割が4週間の間隔をあけて2回接種を受ける必要があるとしているが、戦闘で建物やインフラの破壊が広がっているため目標達成に多くの困難が伴うとみられる。